嵐山の北に広がる自然豊かなエリアは奥嵯峨(おくさが)と呼ばれ、多くの歴史的な社寺があり、源氏物語や平家物語など、文学作品の舞台にもなった場所として、昔からたくさんの人々に愛されてきました。
平安時代のはじめ、嵯峨天皇の離宮として造営された真言宗大覚寺派の総本山・大覚寺(「旧嵯峨御所大覚寺門跡」)。天皇や皇室関係者が代々門跡(もんぜき。住職)を務めてきた門跡寺院としての歴史や格式ともに、嵯峨天皇が築造されたと伝わる日本最古の人工の庭池である大沢池(おおさわのいけ)は、時代劇映画・テレビ時代劇では必ず登場したと言ってもよいロケの名所でもあります。
大覚寺からほど近くにある祇王寺(ぎおうじ)は、もともとこの地にあった寺院・往生院を大覚寺が再建した寺で、旧往生院が平家物語に登場する白拍子・祇王ゆかりの寺であることから、再建にあたり祇王寺と命名されました。これからの季節は庭の美しい苔と青もみじが楽しめます。
大覚寺と祇王寺の拝観には、おとくな共通拝観券が便利です。
嵐山にお越しの際には、昔ながらの自然と景観、静かな暮らしぶりがうかがえる、奥嵯峨エリアをぜひ回遊してみてください。
<大覚寺・祇王寺共通拝観券>
・内容:大覚寺(お堂エリア)※と祇王寺の参拝料合計800円が600円となります(おとな券のみ)
※大沢池は、この共通拝観券で参拝できる「お堂エリア」で池の傍にある屋外舞台から大沢池の美しい景観を楽しめますが、池のまわりを散策しながら参拝されるには別途「大沢池エリア」の参拝券が必要です。
・共通拝観券販売場所:嵐電 嵐山駅窓口(駅窓口の営業時間は9:30~18:00です)
◎お寺の拝観は、行事その他の都合で、時間変更となったり休止となったりする場合があります。
お出かけの際は、拝観時間など事前に公式サイト等でご確認いただきますようお願いいたします。
・旧嵯峨御所大覚寺門跡公式サイト
・祇王寺公式サイト
(アクセス)
大覚寺
・嵐電嵐山駅から京都バス・京都市バス「大覚寺行き」約10分
・嵐電嵐山駅から徒歩約25分
祇王寺
・大覚寺から徒歩約23分
大覚寺から祇王寺に至る地域は、周辺に二尊院、常寂光寺、落柿舎、少し先には化野念仏寺、鳥居本歴史的建造物群などが集まる、昔から嵯峨観光のメインルートとなっています。
嵯峨エリアの観光にレンタサイクルが便利です。嵐電嵐山駅にはレンタサイクルショップ「らんぶらレンタサイクル」があります。