映画遺産を後世に伝えるWEBサイト「ニッポン シネマレトロ キョウト」オープン

 「映画・映像のまち太秦」をテーマに太秦地域のさらなる活性化に向けて取り組んでいる京福電気鉄道㈱は、文化庁「観光再開・拡大に向けた文化観光コンテンツの充実事業」の採択を受け、西日本旅客鉄道㈱、㈱東映京都スタジオ、東映㈱京都撮影所、㈱松竹撮影所、大映通り商店街振興組合のご協力のもと、2022121日「映画の日」にWEBサイト「ニッポン シネマレトロ キョウト」をオープンしました。


 かつて京都で制作されていた時代劇映画は、物語の舞台や背景、映像技術、台詞、所作、衣装、小道具など、日本文化と当時の技術を凝縮した総合芸術で、「ニッポン シネマレトロ キョウト」では、貴重な映像や資料で板東妻三郎、大河内伝次郎など往年の時代劇スター8名や京都市内にあった撮影所など、日本映画の歩みを紹介するとともに、映画にちなんだ特別な体験ができるツアー商品の販売も行っています。



WEBサイトトップページ画像。撮影の合間に語らう大河内伝次郎(後列右から2人目)とスタッフを撮影した貴重な写真

東映京都撮影所(「撮影所前」駅から徒歩約2分)

松竹撮影所(「帷子ノ辻」駅から徒歩約2分)


 

 フランスのリュミエール兄弟が開発し、映画のもととなった映像装置「シネマトグラフ」は、京福電気鉄道㈱の前身・京都電燈㈱本社の中庭(現在の京都市立立誠小学校跡地)で1897年に試験上映され、これが日本で初めての映画の上映とされています。また京都電燈㈱が1925年に開業させた現在の嵐電北野線沿線は、数多くの映画撮影所があったことでも知られています。当時、北野線沿線は撮影所を建設するための広い土地も多く、北野線があったために映画製作に必要な電気が来ていたこと、役者や関係者の通勤に北野線が便利であったことなどがその理由と言われています。
 古くから映画と深い縁があった京福電気鉄道㈱では、WEBサイト「ニッポン シネマレトロ キョウト」を通じて、「映画文化」を後世に伝えるとともに広く発信し、太秦をはじめとする沿線地域の活性化につなげていきたいと考えています。


WEBサイト「ニッポン シネマレトロ キョウト」URL:https://cinema-retro.kyoto/